「野良猫一座物語」~テーマ曲~
音楽:酔いどれ兄さん

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第五章・長老の教え

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犬界の長老・婆ミヤン

犬界の長老・婆ミヤン

ボス鬼猫院BigJohn
犬は勿論、猫の大物たちでさえ、誰も彼女に逆らうことはしない。

長老・婆ミヤンは、過去から現在までの全てを知り、未来すらも予言するといわれている。

「謎の白い影」「野良猫一座との抗争」、そして「何が起きようとしているのか」。
婆ミヤンの存在を知った、我らがどっけんナイスガイ権兵衛は、聞きたい事を長老にぶつけるべく、決意を胸に隠居先へと向かった。

薄暗く湿度の高い、やや不気味さを感じる部屋、その真ん中で湯を沸かす囲炉裏の向かい、そこに婆ミヤンは居た。
一見、(やや小柄だが)いたって普通の老犬に見える。
しかし、その全身からは霊気のようなものが発せられているようにも思える。

「あらまぁ…遠い所からわざわざ大変でしたねぇ…、ささ、お茶でもどうですか?」
プルプルと手を震わせながら、お茶を差し出す長老・婆ミヤン
しかし穏やかな時間はそこまでだった。

目を閉じ「白い影は南から。そして抗争は、ただただ大きくなるだけであろう。」と呟く。
そして、目を閉じたまま上を向き、深いため息をつく。
一瞬の静寂。
それは確かに一瞬の時間だったが、どっけん権兵衛にとっては数時間に感じられる程の緊張をもたらせた。

突然、空気が震えた。
どっけんナイスガイ権兵衛よ。そなた達が平和の使者となろうぞ!」
齢15歳と思えぬ程の迫力で、はっきりとそう叫んだのだ。

そして…
「…う~ん…ZZZ…ムニャムニャ…」

ポトリ。
入れ歯が落ちる音が、侘しい部屋の中を虚しく響かせた。
大丈夫なのか…。

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長老・婆ミヤン
-長老・婆ミヤン-
犬界の長老で、過去から現在の全てを知り、未来予知も出来るという。
犬は勿論、猫の大物たちでさえ、彼女には逆らえない。
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ナイスガイ権兵衛
-ナイスガイ権兵衛-
2005年・秋、この田舎に辿り付いた。
いいヤツだが…名無しだった為「ナイスガイ権兵衛」と命名。
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どっけん
-どっけん-
柴犬メス…しかし自分の事を人間だと信じている。
自分が一番偉いと思っているが、この抗争で成長して…。
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ボス
-ボス-
その名の通り、誰もが尊敬する「ボス」。
子分「ナイスガイ権兵衛」が一座の罠にかかり、黙っていられる訳にはいかなかった。
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座長・鬼猫院
-座長「鬼猫院」-
旅役者「野良猫一座」座長。
優しさと厳しさを兼ね備えた、リーダーとして完璧な猫。
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BigJohn
-BigJohn-
筑後川周辺の地域を縄張りとする大物に育ったBigJohn。
野良猫一座とボス軍団との抗争に疑問を持つ。
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