「野良猫一座物語」~テーマ曲~
音楽:酔いどれ兄さん

上の音楽を再生しながら読むと、尚、物語を楽しむことができます(^^)

第六章・南へ

長老・婆ミヤンが残した言葉。

「白い影は南から。」
「そなたたちが、平和の使者になるであろう。」

その言葉を聞き、覚悟を決めたどっけんナイスガイ権兵衛は、「白い影」を追うべく南へと向かった。
気持ちとは裏腹に、空は青く、空気は澄んで、あたたかい。

こんな騒動さえなければ、絶好の散歩日和になっただろう。
そして此処は彼らの縄張りではない。
当然の話だが、敵意を剥き出しにする者達ばかりだ。

猫のエキスも、執拗に威嚇している。
エキスと虎(猫)

だが、今の二人は、そんな者達に用など無かった。

「謎の白い影」が、ボスの縄張りにいた理由。
それを知る事だけが使命なのだ。

なんの手がかりも無いまま、闇雲に歩き探しても、成果が上がる訳はない。
解ってはいるが、それでも彼らに出来ることは、ただ歩き続けることだけだった。
数頭の犬も見かけたが、どれも匂いがまるで違う。

虚しく時は刻まれる。
疲れがピークに達し、諦めかけ、清流の水を飲もうと川辺に近づいたその時。
張り裂けるような緊張感が、二人を襲った。

別格だ。
「白い影」とは違うけれど、それは。

周囲の空気を、その男の色に染め上げる程のオーラを発していた。
壮絶なる修羅場をくぐって生きてきた男だけが放つのであろう、独特のオーラ。
ただ、そこに居るというだけで、場を支配してしまうような。

静かに、ただ静かに、哀しそうな眼でこちらを見つめていた。

この男はいったい何者なのか。
独眼猫政宗

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長老・婆ミヤン
-長老・婆ミヤン-
犬界の長老で、過去から現在の全てを知り、未来予知も出来るという。
犬は勿論、猫の大物たちでさえ、彼女には逆らえない。
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ナイスガイ権兵衛
-ナイスガイ権兵衛-
2005年・秋、この田舎に辿り付いた。
いいヤツだが…名無しだった為「ナイスガイ権兵衛」と命名。
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-どっけん-
柴犬メス…しかし自分の事を人間だと信じている。
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-ボス-
その名の通り、誰もが尊敬する「ボス」。
子分「ナイスガイ権兵衛」が一座の罠にかかり、黙っていられる訳にはいかなかった。
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-エキス-
「エキスと虎」コンビの、エキス。
まぁ、二人で登場してくれないとその意味が無い(笑)
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虎
-虎-
「エキスと虎」コンビの、虎。
当然、二人で登場してくれなぃとその意味が無い(笑)
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